バライロノヒビ

静蘭が好きです。
もちろん、絳攸さまは大好きです。
たぶん楸瑛さんも好きです。

でも、なんか静蘭は特別。

あまりに静蘭が好き過ぎて、最近では、ちょっと影のある第二王子とか、なんか隠してる執事とか、それだけでどきどきどきどきしまする。

ところであたくしの中で静蘭がかっこいいかっていうと、そーでもない。

例えば、絳攸さまなら、努力して、それはもう血を吐く勢いで吏部侍郎になったわけで、黎深さま云々はさておき、単純にそれは素晴らしいことだと思うし、この人を幸せにしてあげなくちゃと思ってしまうのです。
自分の書いた李姫を読み返すと何となく、絳攸さまも困ったちゃんなのですが、それを全て受け止められることを着地点として書いているなぁと思います。
ある種、ワンパターンで面白みは無いのですが。
某大好きなサイトマスター様とおでーとさせていただいた際に、｢李姫は白ごはん過ぎる！｣と言われて、言い得て妙だと感じたのですが、李姫は多分に秀麗の母性によって成り立っているのでは無いかと思ってみたり。
こんな事書くと、｢絳攸さまはかっこいいです！｣って叱られそうですが……。
なんというか、絳攸さまをどっぷりの愛情で包んであげたいと思うわけです。
なぜなら、絳攸さまは、頑張ってきたから。



でも静蘭って、努力していないというか…、あなたのSPECそんなもの？？？ってなっちゃう。
清苑さまの時代から、秀麗が箱庭を飛び出してしまうまで、たぶんその時の気持ちとしては、頑張っていたのだと思いますよ。
でも、沢山見て見ぬふりはしていた筈で、鈴蘭ママが｢どう考えても、あの子が一番ジャマ｣って結論に達しなくて済む道も、作り出せたんじゃないかなぁと思ってしまう。
そんな静蘭だから、好きなのです。
無くしたものに縋り付きたい気持ちも、だけど縋り付かない最後の誇りも、がっかりしないために一歩引いてしまう弱さも全部解るから。
でも、世界はあなたが思っているほど酷くないのよって教えてあげたい。

じゃあ絳攸さまはっていうとね、あの人は幸せなんです。百合さんの愛情を疑ったことは無いと思うし、気付いていないだけで、吏部からも劉輝からもめちゃ愛されてるもの。(←多分に妄想だけど！私の中ではもはや事実)
なので、前半虐めて（笑）後半秀麗ちゃんに慰めてもらうコースになりがち。

かたや静蘭。
静蘭に必要なのは、見返りとしての愛情ではないと思うわけです。
それでは、静蘭は不安なままだから。
だから、静蘭×秀麗がわたしの中で成立しない。
絶対に自分が守らなければいけないほどに弱くは無い。でもそっと、背中合わせに立てば安心する。そんな関係が、一番素直になれて、一番幸せなんではないかなと。

そんなわけで、何をながながと書いたかというと、弱っている静蘭も、十三姫といちゃこらしている静蘭も、生唾ごっくんするほど好きですわ！ってことです。

なんか書きたかったの。

[5回]